こんにちは!
今回の記事では、私が実際に訪れた北海道・八雲町にある温泉宿「銀婚湯」についてご紹介します。
宿の名物である5つの“隠し湯”めぐりをはじめ、函館からのアクセス方法や予約時の注意点など、宿泊前に知っておきたい情報を詳しく紹介していきます!
この記事はこんな人にオススメ!
- 温泉が大好きな方
- 秘湯をめぐるのが趣味の方
- 銀婚湯の予約を考えている方
- 宿の雰囲気をしりたい方
銀婚湯とは

銀婚湯は、北海道二海郡八雲町の上の湯温泉郷に位置する老舗の温泉旅館です。
この地域の温泉は、数百年前からアイヌの人々によって利用されてきました。江戸時代後期の弘化3年(1846年)には、探検家の松浦武四郎がこの地を訪れ、著書『蝦夷日誌』で紹介したことで、全国にその名が知られるようになりました。
現在の銀婚湯は、大正14年(1925年)5月10日に初代当主の川口福太郎氏が温泉の掘削に成功したことをきっかけに創業されました。以来、自然と調和した宿として、多くの人々に親しまれています。
銀婚湯の魅力
全国の秘湯ファンに支持される「日本秘湯を守る会」に加盟している【銀婚湯】。
その魅力をおおまかにまとめてみました。
5つの「隠し湯」をめぐる贅沢体験
銀婚湯最大の魅力は、宿泊者限定で楽しめる5つの貸切露天風呂(隠し湯)です。すべて森の中に点在しており、自然に溶け込むような静けさの中で湯浴みができます。
より詳しい情報は、以下の文にまとめています。
吊り橋を渡るちょっとした冒険
いくつかの隠し湯へ向かうには、吊り橋を渡らなければなりません。この吊り橋、意外とよく揺れるので、ちょっとしたスリルも楽しめます。
約9万坪の敷地に広がる散策路
宿の周囲には、自然を満喫できる広大な散策路が整備されています。
春の新緑、夏のホタル、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の風景が楽しめます。敷地内を歩くだけでも森林浴ができ、心身ともにリフレッシュできます。
源泉かけ流しの本物の温泉
銀婚湯の温泉は源泉かけ流し。加水・加温なし、消毒剤も使用していない“本物の湯”です。泉質は弱アルカリ性で肌にやさしく、湯冷めしにくいのが特徴。
地元の味を活かした料理
夕食には、地元・落部港で水揚げされた新鮮な魚介や、山菜、キノコなどの季節の食材を使った料理が並びます。
中でも、名物の鶏鍋は素朴ながら深い味わいで、多くの宿泊者に好評です。
銀婚湯 名前の由来
「銀婚湯」という名称は、大正14年5月10日、初代当主の川口福太郎氏が温泉の掘削に成功した日が、大正天皇の銀婚式(結婚25周年)にあたることから名付けられました。この日は、川口氏夫妻自身の結婚25周年とも重なっており、夫婦の節目を祝う意味も込められています。
このような由来から、銀婚湯は「夫婦円満の湯」としても知られ、新婚旅行や結婚記念日の旅行先としても人気があります。
銀婚湯へのアクセスについて
函館からレンタカーで行く場合
約1時間30分
函館市内や函館空港からレンタカーを利用する場合、道央自動車道を経由して約1時間30分で銀婚湯に到着します。
道中には、駒ヶ岳や大沼国定公園といった美しい景色を楽しめるスポットもありますので、ドライブを満喫しながら向かうのもおすすめです。
電車で銀婚湯に向かう場合
約2時間
JR函館駅または新函館北斗駅から、JR函館本線の特急「スーパー北斗」に乗車し、落部(おとしべ)駅で下車します。
落部駅から銀婚湯までは少し距離がありますが、前日までに宿へ連絡すれば送迎サービス(1名からでもOK)を利用できます。
電車でアクセスする方は、ぜひこの送迎サービスを活用しましょう。
また、電車で向かう場合、本数がかなり少ないのでしっかり予定を組んでから向かいましょう
(1日6本ほど) JR北海道 時刻表
銀婚湯の宿泊レビュー
私が実際に宿泊した温泉宿「銀婚湯」の宿泊レビューです。
お部屋の様子やお食事の内容、宿全体の雰囲気に加えて、目玉である隠し湯めぐりなど、実際に体験して感じた魅力を詳しくお伝えします。
部屋紹介
私が今回宿泊した客室は、トイレ・洗面台つき(10畳)のお部屋です。
お部屋の写真は撮り忘れてしまいましたが、銀婚湯の公式HPに掲載されている通り、清潔感のある落ち着いたお部屋でした。
画像出典:【公式】銀婚湯
歴史ある老舗旅館ではありますが、部屋の中に古さを感じることはなく、リニューアルされていて快適に過ごせます。畳も障子もきれいで、丁寧に手入れされている印象を受けました。
アメニティは基本的なもの(タオル・歯ブラシ・ドライヤーなど)は一通り揃っているので、特に困ることはありません。
ただし、化粧水や乳液といったスキンケア用品は、自分の肌に合ったものを使うのが一番安心なので、必要な方は持参することをおすすめします。
夕食 名物の鶏鍋
夕食は個室での提供となるため、周囲を気にせずゆっくりと食事を楽しめます。


料理は、季節ごとの旬の食材を活かした創作料理が中心で、見た目にも美しく、ひと品ひと品に工夫が感じられます。
中でも銀婚湯の名物料理である鶏鍋は絶品。鶏肉そのものに甘みと旨みがあり、出汁との相性も抜群で、身体の芯から温まります。


さらに、宿泊日の前後2カ月以内に銀婚式(結婚25周年)を迎える方は、予約時にその旨を伝えると、ちょっとしたサービスが受けられるそうです(※旧館宿泊は対象外)。
ご夫婦での記念旅行を計画している方には嬉しい特典ですね。
温泉
宿内には内風呂と露天風呂の2種類の温泉があります。どちらも広々としていて、ゆったりとくつろぎながら温泉を楽しめます。
画像出典:【公式】銀婚湯 内風呂 露天風呂
特におすすめなのが、朝の露天風呂。日の光が差し込む中で入る温泉は本当に気持ちよく、心も身体もリフレッシュできます。
隠し湯めぐり
銀婚湯の名物とも言える「隠し湯めぐり」は、敷地内に点在する5つの貸切風呂を巡る体験です。
隠し湯は以下の5種類
- トチニの湯
- どんぐりの湯
- もみじの湯
- この3つは、敷地内のつり橋を渡った先の森の中にあります。
- 杉の湯
- かつらの湯
- こちらはつり橋の手前、本館から歩いてほど近い場所にあります。
隠し湯はすべて宿泊客専用なので、日帰りで訪れても利用できません
貸切風呂の利用は日が昇っている時間帯のみ
隠し湯を利用する際は、フロントで鍵を受け取ってから向かうシステムになっており、利用時間は1回あたり約1時間です。
宿泊客が少ない時間帯であれば、空いている貸切風呂の中から好きな隠し湯を選ぶことも可能。



自然の中で自分だけの温泉時間を楽しめる、まさに特別な体験です。
ここからは、私が実際に入ってきた貸切温泉(隠し湯)2つをご紹介します。
トチニの湯
「トチニの湯」は、銀婚湯の隠し湯の中でも最も人気のある貸切風呂です。
宿からは一番遠い場所にあり、つり橋を渡ってさらに森の奥へと進む必要があるため、アクセスには少し時間がかかります。ですが、その分“秘湯感”は抜群。隠し湯めぐりをするなら絶対に外せない一湯です。



大きな特徴は、2つの浴槽が並んでおり、異なる湯船を同時に楽しめること。
(浴槽が2つあるのはトチニの湯だけ)
さらに川沿いに位置しているため、木々とせせらぎに囲まれたロケーションも抜群で、開放感たっぷりの時間を過ごせます。
どんぐりの湯
「どんぐりの湯」は、吊り橋の下を流れる大きな川を見下ろすような場所にあり、まさに自然の中に溶け込むようなロケーションが魅力です。


「トチニの湯」と同様に、宿からは距離がありやや移動に時間がかかりますが、その道のり自体がちょっとした散策気分を味わえるのも楽しいポイント。
川のせせらぎを聞きながら入る湯は格別で、心からリラックスできる隠し湯のひとつです。
かつらの湯、もみじの湯、杉の湯
実際に入浴は出来ませんでしたが、他3つの隠し湯も紹介します。
画像出典:【公式】銀婚湯 かつらの湯 もみじの湯 杉の湯
銀婚湯の日帰り利用
日帰り入浴は館内の温泉のみ
銀婚湯敷地内の貸切風呂は入れないことに要注意
営業時間12:00~16:00
入浴料 大人 800円 小人 400円
銀婚湯の宿泊料金 (※2025年3月時点)
宿泊料金は、朝夕食付きの有無や部屋のタイプ(旧館・新館)、トイレの有無、利用人数などによって変わります。
参考までに、以下の条件での料金をご紹介します
- 新館・トイレ付きの部屋(1室2名利用/朝夕食付き)
-
1人あたり税込 17,750円(合計35,500円/2名分)
- 旧館・トイレなしの部屋(1室2名利用/朝夕食付き)
-
1人あたり税込 13,350円
なお、料金は季節や空室状況によって変動する場合がありますので、最新の情報は銀婚湯の公式ホームページをご確認ください。
宿泊予約のやりかた
銀婚湯の予約は、電話またはFAXのみの対応となっています。
インターネット予約には対応していないため、注意が必要です。
- 電話:0137-67-3111(受付時間 8:00〜21:00)
- FAX:0137-67-3355(※申込書[PDF]を使用)
人気の宿のため、希望日が埋まってしまうことも多くあります。
そのため、電話での予約がおすすめです。スタッフの方と直接やりとりできるので、空室状況や希望条件なども確認しやすく安心です。
また、予約は最大で6カ月先まで受付可能なので、予定が決まっている方は早めの予約をおすすめします。
空き状況については、公式ホームページの「ご予約・お問い合わせ」ページの一番下の予約カレンダーで確認できます
銀婚湯の口コミ・評価
口コミを見てみると、温泉に対する評価が非常に高く、特に貸切の隠し湯や自然に囲まれた露天風呂が多くの宿泊者から好評を得ています。
一方で、あまり良くない点として挙げられるのは、虫が多いことや吊り橋が揺れて怖いといった自然環境ならではの口コミです。
これらも銀婚湯ならではの魅力の一部ではありますが、虫が苦手な方には、比較的虫の少ない11月~12月頃の訪問をおすすめします。
【秘湯♨️日本一周記念🗾47県のNo.1】
— 琉霞-Ruka- (@Ruka_UNPLACE) May 29, 2024
私が厳選した各都道府県のBest.1温泉を紹介していこうかなと思います!
※あくまで主観的です。泉質・景色・料理・想い出 諸々含めての1位(でも泉質重視)笑
故郷《北海道》から。
ココだけは広すぎるので、4箇所🙃
①コタンの湯 ②野中温泉 ③芽登温泉
④銀婚湯 pic.twitter.com/0DJRogWLGs
結婚記念日‥十四年だと象牙婚‥
— kenken keeen (@Chan_Kunio524) January 9, 2023
お付き合いも入れると+四年‥
銀婚湯‥秘湯シャンプーくまざさ買おうかな‥
次回はバイクで来ます!!#日本頭皮を守る会#日本秘湯を守る会 #温泉銀婚湯 #バイクも温泉も好き pic.twitter.com/gn3xMLrxZt
上ノ湯温泉 温泉旅館 銀婚湯
— nobuRock (@dreamynobu) February 25, 2025
季節感じる美しい紅葉🍁を間近に感じながらの源泉かけ流し温泉
心もお肌も全てが整う
素晴らしい環境だった
素晴らしいロケーション
紅葉も美しい
露天風呂は湯口は激アツ
かなり塩味が強い甘じょっぱい鉄系出汁
青にごり
内湯ほどではないが多少のつるすべ感
最高だった pic.twitter.com/jagJvtkZkb
上の湯温泉銀婚湯に2泊しました♨️お湯、雰囲気、お食事、全部が良くてのんびりした時間を過ごせました✨杉の湯以外は全て入ることができました(葉が揃うまで対岸のどんぐりの湯が丸見えのためお休み)。野天風呂も素晴らしいのですが、家族風呂が気にいって何度も入りました😊 pic.twitter.com/NLESLaYgFp
— ゆう163♨️🍴🍣 (@gensen163) May 6, 2023
銀婚湯3泊目の朝食🍚
— 青空湯♨ (@bluesky85you) May 6, 2024
巨大明太子だけでもご飯が進むのに
帆立アスパラベーコンまで
野天風呂は虫が多くて見学ばかりが少し残念でしたが
本館の内湯と露天風呂で充分満足😊
美味しい料理でゴロゴロ3泊
お世話になりました pic.twitter.com/P9uPrk09Dq
北海道湯巡り5湯目は銀婚湯♨️
— スパビア🏥お酒は控えめ中 (@Spa_Beer) October 25, 2019
想像以上に吊り橋が怖い〰️
奇しくも虫が異常発生していて
ニュースになるほどに😱
意を決して出掛けた露天よりも
内風呂がなんとも落ち着く結果の
ほろ苦デビューなのでした😌
★★★★☆ pic.twitter.com/uj7fbeg8ZT
私が感じた宿の雰囲気とまとめ 注意事項も
以上、北海道・八雲町にある秘湯の宿「銀婚湯」について、実際に宿泊した体験をもとにご紹介しました。
静かな森に囲まれたロケーション、貸切で楽しめる5つの隠し湯、そして季節ごとの美味しいお料理。
温泉が好きな方には間違いなく刺さる、心からおすすめできる宿です。
実際に「また行きたい」「何度でも訪れたい」というリピーターの声も多く、秘湯ファンなら一度は訪れてほしい一軒だと感じました。
アクセスも意外と便利で、函館から車で約1時間半。
私自身は、函館旅行の2泊目に宿泊し、道中では大沼公園の散策や乗馬体験なども楽しみました。
温泉だけでなく、北海道の自然と観光をセットで楽しめるのも銀婚湯の魅力のひとつです。
函館エリアでゆったりと癒されたい方、ぜひ一度訪れてみてください。
- 予約は電話かFAXのみ 半年先まで予約可
TELL 0137-67-3111(8:00〜21:00) - 月曜日は日帰り利用の定休日
(月曜祝日の場合は翌日が休み) - 貸切風呂は宿泊者のみ利用可
- 貸切風呂の利用は日が昇っている時間帯のみ
- 電車で行く場合は送迎の予約を忘れずに
- 旧館のトイレは共用

